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暮らしの花粉対策

花粉の飛散について話題になる季節です。

花粉症は、アレルギー性結膜炎だけでなく喘息など併発する事例もあり、なるべく症状を抑えたいものです。

 

花粉症の発症は、よく、コップの水に例えて解説されます。

「コップの水が溢れたら」発症すると言われていますので、まだ花粉症でない方も、花粉の飛散時期には気をつけて過ごしたいものです。

 

家族が持ち込んだり、布団や洗濯物の外干し、窓開けによる換気など、日常の習慣で花粉が室内に溜まってしまうこともあります。

今回は、暮らしの中でできる対策についてご紹介します。

ちなみに、今はスギ花粉の時期ということで、ご紹介する対策もこの時期に合わせた内容となっています。

 

 

目次

家族が外出先から持ち込む量を減らす

布団や洗濯物の外干しを避ける

窓開けによる換気と掃除の工夫で花粉の侵入を低減

室内のインテリアや床や壁材で花粉を溜め込みにくい環境を

鼻腔が潤う加湿器や花粉を減らす空気清浄機は置き場所に工夫を

 

 

 


 

 

 

家族が外出先から持ち込む量を減らす

家の中になるべく花粉を入れないひとつめの工夫は、家族が家の中に持ち込む花粉を減らすこと

 

外出時はマスクや帽子、薄手の上着を着用して、全身をよく払い落としてから入室しましょう。

玄関でマスクは替えて、帽子、上着は玄関に掛けておくなど、部屋まで持ち込まない工夫をしましょう。

 

すでに花粉症の方は外出時の花粉防御のために、マスクとともにメガネも併用するとよいそうです。

花粉症用のマスクではおよそ84%、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%の花粉が減少します。(環境省 花粉症環境保健マニュアル2022より

 

外出時の服装は、ウールなどの毛が絡まり合った素材を避けるのはもちろんのこと、気をつけたいのは静電気。

繊維にはそれぞれ、プラスの電気を帯びやすいものと、マイナスの電気を帯びやすいものがあります。

 

 

東京都クリーニング生活衛生合同組合資料参考

 

 

 

ナイロンとアクリルの組み合わせは最も静電気が起きやすく花粉も衣類にくっつきやすくなります。

静電気でくっついたものは、なかなか手で払い落としても落ちないため、できるだけ避けたい素材です。

 

逆にくっつきにくいのは綿素材。

とはいえ毛足があるものは花粉が払い落としにくくなるため、なるべくなめらかな表面の綿生地の衣類を選びましょう。

お手持ちのカバンや買物袋、エコバッグなどナイロン素材のものも多いため、この機会に見直してみてみるのもいいかもしれません。

 

 

玄関からはすぐに部屋には入らず、まずは、洗面室に行き着替え、うがい・手洗い・洗顔を習慣にすると、より部屋に花粉が入りにくくなります。

 

 

 

 

 

 

布団や洗濯物の外干しを避ける

布団や洗濯物は日光で乾かしたい方もいらっしゃるかと思いますが、花粉対策の面からはおすすめできません。

布団乾燥機を利用して布団を乾燥させたり、洗濯物も部屋干しか乾燥機を利用しましょう。

 

 

 

窓開けによる換気と掃除の工夫で花粉の侵入を低減

外よりも、生活空間である室内の空気は汚れているため換気は大切ですが、花粉の侵入も同時にしてしまうため、窓開けは短時間に

窓を開ける幅を10cm程度にし、レースのカーテンをす ることで屋内への流入花粉をおよそ4分の1に減らすことができるそうです。

窓あけの後には、窓際を中心に、床を濡れタオルで拭いたあと掃除機をかけます。

また、カーテンはこまめに洗濯しましょう。

静電気で拭き取るモップなどは、モップ側に花粉を溜め込むことになるため、使い捨てタイプ以外は注意が必要です。

 

時間帯によって、窓から入る花粉の量を減らすこともできます。

環境省 花粉症環境保健マニュアル2022より

 

 

生活の中で、換気と掃除の時間帯はご家庭により異なるかと思いますが、外気の花粉量も考慮に入れて、スケジュールを見直してみましょう。

 

 

 

 

 

 

室内のインテリアや床や壁材で花粉を溜め込みにくい環境を

掃除しやすいよう床面や壁面がすっきりしていることはもちろんですが、カーテン、カーペットや家具、床材、壁材などでも、先にご紹介した静電気の影響があります。

インテリアを見直す時期や、家づくりの際には、素材にも気をつけて花粉が溜まりにくい環境をつくっていきましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

鼻腔が潤う加湿器や花粉を減らす空気清浄機は置き場所に工夫を

花粉が飛び始める2月末から3月にかけては、まだ夜間の室温が低いため暖房を使う方も多いかと思います。

エアコンを使用するときは、加湿器や空気清浄機の置き場所にも工夫をすると効果的です。

加湿器は湿度を保って目鼻口、そして肌の乾燥を防ぐため花粉対策にも役立ちますが、部屋の隅に置いていては加湿範囲にむらができます。

 

エアコンの吹き出し空気に水蒸気が混ざり合って部屋の先に届くのをイメージして、置き場所を検討するとよいでしょう。

 

空気清浄機を設置する際は、加湿器とは逆に、エアコンの空気が届く先側の床付近に置くと、飛んできた花粉をキャッチしやすいです。

 

 

 

 

そして、前提としてなによりも大切なのは、エアコンや加湿器、空気清浄機も、清潔であることです。

温かさと湿気は雑菌・細菌を増やしてしまう条件でもあることを忘れてはいけません。

どの機器もこまめにお手入れしてお使いください。

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

花粉対策については、この季節数多くの情報が届きますので、すでにご存知の方も多いと思いますが、花粉の性質や、身の回りの持ち物、部屋の環境づくりまで、幅広くまとめましたので、ひとつでも参考になれば幸いです。

 

年間を通してアレルギーとなりやすい花粉はそれぞれ飛散しています。

ぜひ、季節に合わせた対策をして、快適に過ごしていきましょう。

 

 

 

 

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